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2024.03.01|ブログ

ED治療もアンチエイジングの一つ。バイアグラ、シアリス、低用量シアリスのメカニズム、効果、注意点について名古屋の美容皮膚科医が解説

ED治療もアンチエイジングの一つ。バイアグラ、シアリス、低用量シアリスのメカニズム、効果、注意点について名古屋の美容皮膚科医が解説

 

 

こんにちは、Wスキンクリニック名古屋、美容皮膚科医の加藤晃司です。

 

今回は、ED治療もアンチエイジングの一つ。バイアグラ、シアリス、低用量シアリスのメカニズム、効果、注意点について解説します。

 

 

年齢とともに、EDが大なり小なり、発生してくると思います。

細胞の老化、体力の問題だけでなく、EDはかなり心理的な影響も受けます。

 

ストレスがかかっていたり、仕事で大きな負荷がかかっていたりすると、いきなりEDになることもあります。

 

ED治療薬をうまく使いこなすことは、抗老化していく上では、結構大事なことだと思います。

 

 

 

①EDの原因は?

 

ED(勃起不全)の原因は多岐にわたり、心理的要因、生理的要因、またはその両方が絡み合って発生することがあります。大きく分けて以下のような原因が考えられます。

 

(1)生理的(身体的)原因

 

血管性因子: 血流不足や動脈硬化が原因で、十分な血液が陰茎に流れ込まず、勃起を維持できない状態です。心臓病や高血圧、高脂血症などの疾患が背景にあることが多いです。

 

神経性因子: 脳、脊髄、陰茎への神経の損傷や疾患が原因で、勃起を促す神経信号が適切に伝わらない場合です。糖尿病、前立腺手術後、脊髄損傷などがあります。

 

ホルモン異常: テストステロンの低下や、甲状腺ホルモン異常、プロラクチンの過剰分泌など、ホルモンのバランスが崩れることでEDが生じることがあります。

 

構造的・解剖学的問題: ペイロニー病など、陰茎の形状に異常がある場合や、陰茎内部の構造的な問題が原因で起こります。

 

薬剤の副作用: 一部の高血圧治療薬、抗うつ薬、抗精神病薬など、EDを副作用として引き起こす薬剤があります。

 

(2)心理的原因

 

ストレス: 職場や家庭でのストレスがEDを引き起こすことがあります。

 

不安: 性的パフォーマンスへの不安や恐怖がEDを悪化させることがあります。

 

うつ病: うつ病そのものや、うつ病治療のための薬剤がEDを引き起こすことがあります。

 

関係の問題: パートナーとのコミュニケーション不足や満足できない性的関係がEDを引き起こすことがあります。

 

(3)生活習慣

 

喫煙、過度のアルコール摂取、運動不足、不健康な食生活など、悪い生活習慣もEDのリスクを高めます。

総合的な要因

 

多くの場合、EDはこれらの要因が複合的に絡み合って発生します。そのため、EDの診断と治療には、全身状態の評価と心理的な要因の考慮が必要です。

 

 

②ED治療について

 

ED(勃起不全)の治療についての情報をお求めですね。ED治療は医師の診察に基づいて、患者さんの状況に合った方法を選択します。主に使用される治療法には以下のようなものがあります。

 

(1)薬物療法:

PDE5阻害剤: シルデナフィル(バイアグラ)、タダラフィル(シアリス)、バルデナフィル(レビトラ)などがあります。これらは性行為の約1時間前に服用し、性的刺激があるときに勃起を助ける効果があります。

その他の薬物: 注射薬や尿道挿入薬もありますが、これらは一般的にPDE5阻害剤が効かない場合や使用できない場合に考慮されます。

 

(2)ライフスタイルの変更:

喫煙や過度の飲酒の停止、適度な運動、健康的な食生活、ストレス管理など、EDのリスクを減らすためのライフスタイルの変更が推奨されます。

 

(3)心理療法:

性的不安やパートナーとの関係に関する問題がEDの原因である場合、心理療法が有効です。カウンセリングを通じて、これらの問題に対処することができます。

 

(4)手術療法:

EDの原因が血管の問題である場合、血管再建手術が選択されることがあります。また、ペニスインプラントの挿入も最終的な選択肢として考えられます。

 

(5)自然療法やサプリメント:

一部のハーブやサプリメントがEDに有効とされていますが、これらを使用する前に医師に相談することが重要です。効果の証明が不十分なものも多く、副作用のリスクもあります。

 

 

日本で一般的に使用されるのは、やはりバイアグラとシアリスです。

 

 

③バイアグラ、シアリス、の薬理作用、効果、使用上の注意点、2剤の比較、について教えて

 

バイアグラ(成分名:シルデナフィル)とシアリス(成分名:タダラフィル)は、ED(勃起不全)治療薬として広く使用されている薬剤です。これらはPDE5(ホスホジエステラーゼタイプ5)阻害剤というクラスに属し、勃起を促進する作用機序を持ちますが、効果の持続時間や副作用の面で異なる特徴を持っています。

 

(1)薬理作用

 

**バイアグラ(シルデナフィル)とシアリス(タダラフィル)**は、PDE5酵素の活動を阻害することにより作用します。PDE5は、勃起を終わらせるためにペニス内のcGMP(環状グアノシン一リン酸)を分解する酵素です。これらの薬剤によるPDE5の阻害は、cGMPの濃度を高め、平滑筋の弛緩を促進し、ペニスへの血流を増加させます。これにより、性的刺激がある場合に勃起を促すことができます。

 

(2)効果

 

バイアグラは性行為の約30分〜1時間前に服用することで効果を発揮し、その効果は約4〜5時間続きます。

シアリスは性行為の最大36時間前までに服用可能で、その効果は最長で36時間持続することが報告されています。このため「ウィークエンド・ピル」とも呼ばれます。

 

(3)使用上の注意点

 

共通の注意点: 両薬剤とも、硝酸塩を含む薬剤(胸痛治療薬など)との併用は厳禁です。血圧の急激な低下を引き起こす可能性があります。

バイアグラ: 食事の影響を受けやすく、特に高脂肪食を摂取した直後の服用は、効果の発現が遅れることがあります。

シアリス: 食事の影響を受けにくいとされていますが、過度のアルコール摂取は副作用のリスクを高める可能性があります。

 

(4)2剤の比較

 

効果の持続時間: シアリスはバイアグラに比べて効果の持続時間が長いです。

食事の影響: バイアグラは食事、特に高脂肪食の影響を受けやすいのに対し、シアリスはその影響を受けにくいです。

即効性: バイアグラは服用後30分程度で効果が現れることが多いですが、シアリスも同様に速やかに効果が現れる場合があります。

副作用: 両薬剤ともに顔のほてり、頭痛、消化不良、鼻づまりなどの副作用が報告されていますが、個人差があります。シアリスは筋肉痛を伴うことがあります。

 

 

 

④シアリスの低用量、毎日服薬することでどのような効果をもたらすか?

 

シアリス(成分名:タダラフィル)の低用量(例えば、2.5mgまたは5mg)を毎日服用することは、ED(勃起不全)治療における一つのアプローチです。この方法は「毎日服用型」または「デイリー用法」と呼ばれ、以下のような効果をもたらします。

 

(1)連続的な治療効果

 

持続的な効果: 低用量のシアリスを毎日服用することで、体内にタダラフィルが連続して存在するため、性的な刺激があった際にいつでも効果を期待できます。これは計画性を必要とせず、性生活の自然さを取り戻すことができるというメリットがあります。

 

(2)副作用の低減

 

副作用の可能性の低減: 低用量のため、高用量を一時的に服用する場合に比べて副作用の発生率が低くなる可能性があります。これにより、長期的な治療への耐容性が向上することが期待されます。

 

(3)ED以外の効果

 

前立腺肥大症の治療: シアリスの毎日服用は、前立腺肥大症(BPH)に伴う排尿症状の改善にも有効であることが報告されています。

下部尿路症状(LUTS)の改善: EDを持つ男性であれば、下部尿路症状の改善にも役立つ可能性があります。

 

(4)心理的効果

 

性的自信の向上: 性的活動を計画する必要がなくなることで、性的自信が向上し、パートナーとの関係改善にも寄与することが期待されます。

 

(5)注意点

 

毎日服用する場合、定期的な医師の診察が必要です。効果の確認や副作用の監視が重要となります。また、他の薬剤との相互作用や既存の健康状態によっては、この治療法が適さない場合もあるため、開始前に医師との相談が不可欠です。

 

シアリスの毎日服用は、ED治療の選択肢として、柔軟性と持続性を提供しますが、個人の健康状態やライフスタイルに合わせて、最適な治療法を医師と相談することが重要です。

 

 

まとめ

今回は、ED治療もアンチエイジングの一つ。バイアグラ、シアリス、低用量シアリスのメカニズム、効果、注意点について解説します。

 

特にシアリスの低用量、連日投与は、結構いいのではないかと思っています。

 

EDの悩みがあっては仕事にも集中できなくなりますから、少しでもおやっと思ったら治療をトライしましょう。

自分に何があっているかは、やってみないと分からないものです。

 

もちろん細胞を若返らせる治療、NMN、エクソソーム、高濃度ビタミンC点滴も有効なはずですから、そちらから治療入っていくのもありだと思います。

 

ED治療についてはこちら。内服はオンライン診察で郵送もしています。

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