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2024.02.22|ブログ

ADM (後天性真皮メラノサイトーシス)とシミの違い、最適な治療法も異なってくる、について名古屋の美容皮膚科医が解説

ADM (後天性真皮メラノサイトーシス)とシミの違い、最適な治療法も異なってくる、名古屋の美容皮膚科医が解説

 

こんにちは、Wスキンクリニック名古屋、美容皮膚科医の加藤晃司です。

 

今回は、ADM (後天性真皮メラノサイトーシス)とシミの違い、最適な治療法も異なってくる、について解説します。

 

 

ADMと通常のシミは混在していることも多いですが、存在している皮膚の層が異なるため、治療法も異なってきます。

 

①ADM (後天性真皮メラノサイトーシス)とは?

 

後天性真皮メラノサイトーシス(Acquired Dermal Melanocytosis, ADM)は、肌の色素異常の一種で、主に真皮にメラニンを産生するメラノサイトが存在することによって特徴付けられます。通常、メラノサイトは表皮に存在しますが、ADMではこれらの細胞が真皮に位置しており、これが特徴的な色素沈着を引き起こします。

 

(1)ADMとシミの違い

 

ADMと一般的なシミ(老人性色素斑など)は、色素沈着の原因となる細胞の位置に主な違いがあります。シミは主に紫外線の影響により表皮のメラノサイトが過剰にメラニンを産生することで形成されます。これに対して、ADMは真皮に位置するメラノサイトが関与しており、そのメカニズムや治療法が異なります。

 

(2)ADMの特徴

 

色: ADMは青灰色から褐色の斑点やパッチとして現れることが多いです。これはメラニンが真皮に位置するため、肌の表面から見ると色が変化して見えるためです。

位置: しばしば顔や四肢に発生しますが、体の他の部位にも現れる可能性があります。

発生原因: ADMの正確な原因は未だ完全には解明されていませんが、遺伝的要因、紫外線への曝露、皮膚の慢性的な炎症などが関与している可能性があります。

 

(3)管理と治療

 

ADMの治療はその原因となるメラノサイトが真皮に位置するため、一般的なシミを対象とした表皮への治療よりも複雑です。レーザー治療や特定のトピカル治療が有効である場合がありますが、治療前に皮膚科専門医の診断と相談が必要です。治療の選択肢と効果は個人によって異なり、場合によっては複数の治療法を組み合わせる必要があるかもしれません。

 

ADMとシミはどちらも色素沈着による肌の変化ですが、その原因、発生する層、治療法が異なるため、正しい診断と適切な治療法の選択が重要です。

 

 

②ADM (後天性真皮メラノサイトーシス)の美容医療における最適な治療とは?

 

後天性真皮メラノサイトーシス(Acquired Dermal Melanocytosis, ADM)は、真皮層に異常なメラノサイトの蓄積が見られる状態で、その治療は表皮層の色素異常とは異なり、より複雑なアプローチを必要とします。ADMの治療法は、色素沈着の深さと範囲、患者の肌のタイプ、および既往の治療反応に大きく依存します。以下に、美容医療におけるADMの治療オプションを紹介します。

 

  1. レーザー治療

 

Qスイッチレーザー(アレックスⅡ): 特に色素に反応する波長を放出し、真皮に存在するメラニンに作用して分解します。複数のセッションが必要となる場合が多く、治療後には一時的な赤みや腫れが生じることがあります。

ピコレーザー: Qスイッチレーザーよりも短いパルスを持ち、より細かいメラニン粒子を分解できるため、効果的な場合があります。ピコレーザーは、治療回数の減少や副作用のリスク低減に寄与することがあります。

 

  1. トピカル治療

 

ハイドロキノン: 色素産生を抑制するクリームで、使用は慎重に行われる必要があります。長期間の使用は推奨されず、医師の指導の下で行われます。

トレチノイン: 細胞の更新を促進し、一部の色素沈着に有効な場合があります。ただし、ADMの治療における効果は限定的である可能性があります。

 

  1. 化学的ピーリング

 

特定のケースでは、化学的ピーリングが表皮の再生を促し、一部の色素沈着を軽減するのに役立つことがあります。しかし、真皮層に存在するメラニンに対しては効果が限定的かもしれません。

 

  1. 美容医療以外のオプション

 

日焼け止め: 紫外線曝露は色素沈着を悪化させる可能性があるため、高SPF値の日焼け止めを毎日使用することが重要です。

保湿: 肌のバリア機能をサポートし、色素沈着の外観を改善するために、適切な保湿が推奨されます。

 

 

まとめ

今回は、ADM (後天性真皮メラノサイトーシス)とシミの違い、最適な治療法も異なってくる、について解説しました。

 

真皮に存在するADMを破壊するためには、長い波長を出すレーザー、IPLが適しています。

当院では、アレックスⅡ、ピコウェイ、M22(IPL)をご用意しております。

 

通常のシミ治療で取りきれないシミがある場合、ADMである可能性があります。

適切な治療選択をご提案させていただきますので、気になる方はぜひご相談ください。

 

 

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