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2024.01.23|ブログ

今回はダイエット内服、サノレックス(Mazindol)の効果的な使い方、について名古屋の美容皮膚科医が解説

今回はダイエット内服、サノレックス(Mazindol)の効果的な使い方、について名古屋の美容皮膚科医が解説

 

 

こんにちは、Wスキンクリニック名古屋、美容皮膚科医の加藤晃司です。

 

今回は、ダイエット内服、サノレックス(Mazindol)の効果的な使い方、について解説します。

 

まずはサノレックスはどんな薬かということですが、

 

 

①サノレックスとは?

 

サノレックス(Mazindol)は、食欲抑制剤の一種であり、特に肥満治療に使用される薬剤です。この薬は、中枢神経系に作用して食欲を抑制することにより、摂食量を減らす効果があります。

 

②サノレックスの薬理作用とは?

 

サノレックス(Mazindol)の薬理作用は、主に中枢神経系における神経伝達物質の再取り込みの抑制に関連しています。具体的には以下のような作用機序を持っています:

 

(1)ノルアドレナリンの再取り込みの抑制:サノレックスは、神経細胞によるノルアドレナリンの再取り込みを抑制します。これにより、ノルアドレナリンの神経間隙内濃度が高まり、交感神経系の活動が促進されます。その結果、食欲抑制や基礎代謝率の増加が引き起こされます。

 

(2)ドーパミンの再取り込みの抑制:サノレックスはまた、ドーパミンの再取り込みも抑制する可能性があります。ドーパミン系の活性化は、報酬系に関与し、食欲に影響を与える可能性があります。

 

(3)セロトニンの再取り込みへの影響:一部の報告によると、サノレックスはセロトニンの再取り込みにも影響を与える可能性がありますが、この作用はノルアドレナリンやドーパミンの再取り込み抑制に比べて弱いとされています。

 

 

③サノレックスの副作用は?

 

もっとも頻度が多い副作用は、口の渇き、便秘、といった消化器系の症状です。次に、頻度は少ないですが、不眠、頭痛、といったとことです。

適切に使用していれば、特に問題はないと考えます。

 

 

サノレックスは、1錠から開始して、1日3錠まで使用することができます。

 

<添付文書上はこうなっています>

通常、成人には、マジンドールとして0.5mg(1錠)を1日1回昼食前に経口投与する。1日最高投与量はマジンドールとして1.5mg(3錠)までとし、2〜3回に分けて食前に経口投与するが、できる限り最小有効量を用いること。

 

 

サノレックスのいいところは、頓服使用しても効果がでる、というところです。

血中濃度を常に一定にしていなくても、効果を発揮するので、ポイント使いもできるのでそのあたりはその他の食欲コントロール薬より優れている点です。

 

 

目標体重まで下げることができれば、あとはサノレックス頓服で食事量をコントロールできれば、毎日内服しなくてもいいので手間は減ります。

 

 

まとめ

今回は、ダイエット内服、サノレックス(Mazindol)の効果的な使い方、について解説しました。

サノレックスは効果発現が早いのと、頓服使い可能なのが、メリットだと思います。

反面、食欲を落とす効果以外はないので、食事量が減ってこなければ痩せない、ということもあります。

食事量を落とすことが難しい場合は、糖排出促進薬スーグラ、カナグル、糖吸収阻害薬アカルボース、ボグリボース、脂質吸収阻害剤ゼチーア、ゼニカル、などに変更してダイエットをしていきましょう。

 

 

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