タトゥーレーザー除去モニター募集中。レーザー除去のメカニズム、各色に対する適切な波長とは。名古屋の美容皮膚科医が解説。

 

 

こんにちは、Wスキンクリニック名古屋、院長の加藤晃司です。

 

今回はタトゥーレーザー除去モニター募集中。レーザー除去のメカニズム、各色に対する適切な波長とは、について解説します。

 

 

①タトゥーレーザー除去、メカニズム、効果、注意点、について

 

タトゥーのレーザー除去は、望まなくなったタトゥーを取り除くために使用される一般的な方法です。このプロセスは、特定のレーザー光を使用してタトゥーのインクを破壊し、最終的には体によって吸収・排出されるようにします。以下に、この治療法のメカニズム、効果、および注意点について説明します。

 

（１）メカニズム

レーザーの種類：

Qスイッチレーザー：タトゥー除去に最も一般的に使用されるレーザータイプです。Qスイッチレーザーは非常に短いパルス（ナノ秒レベル）で高エネルギーの光を発します。

ピコ秒レーザー：より短いパルス（ピコ秒レベル）を用いることで、より小さいインク粒子を破壊し、しばしば治療回数の削減とより良い結果が得られます。

 

光の吸収：

タトゥーのインクはレーザー光によって選択的に吸収されます。レーザーの波長は、除去するインクの色によって異なります。異なる色のインクは異なる波長の光を必要とします。

 

インクの破壊：

レーザーのエネルギーはインク粒子に吸収され、それによってインクが急速に加熱されて破壊されます。これにより、インク粒子は体の免疫系によって排除されやすいほど十分に小さく砕かれます。

 

（２）効果

段階的な除去：タトゥーのレーザー除去は通常、複数のセッションを必要とします。各セッションでインクの一部が分解され、時間とともにタトゥーは薄くなっていきます。

 

色の影響：黒や青などの暗い色はレーザー治療に反応しやすいですが、赤や黄色などの明るい色はより多くのセッションを必要とすることがあります。

 

完全除去の難しさ：すべてのタトゥーが完全に消えるわけではなく、時には薄い影が残ることがあります。

 

（３）注意点

痛みとリスク：

タトゥーのレーザー除去は痛みを伴う可能性があり、治療前に局所麻酔が適用されることが一般的です。

熱傷、色素沈着の変化、傷跡形成のリスクがあります。

 

アフターケア：

治療後は、指示されたアフターケア指示に従って、処理された部位を清潔に保ち、感染のリスクを最小限に抑えることが重要です。また、直射日光を避けることが推奨されます。

 

 

②タトゥーのどの色が、どの波長のレーザーに反応するのか？

 

タトゥーのレーザー除去で使用される機器や波長は、除去するタトゥーのインクの色によって異なります。各色のインクは特定の波長の光を吸収しやすいため、効果的なタトゥー除去のためには色ごとに適切なレーザーを使用することが重要です。以下に、一般的なタトゥーの色とそれに対応するレーザーの種類、波長を紹介します。

 

1. 黒とその他の暗い色

レーザーの種類: Nd:YAG、アレキサンドライト、ルビー

波長:

Nd:YAGレーザー: 1064 nm（最も一般的）

アレキサンドライトレーザー: 755 nm

ルビーレーザー: 694 nm

特徴: 黒や暗い色はレーザーの光を広範囲に吸収しやすいため、これらの波長が効果的です。1064 nmの波長は、特に深い部位のインク粒子にも届くため、黒インクの除去に広く使用されます。

 

2. 赤

レーザーの種類: Nd:YAG、KTP

波長:

Nd:YAGレーザー: 532 nm

KTPレーザー: 532 nm

特徴: 赤いインクは532 nmの緑色の光に反応しやすく、この波長で効果的に除去できます。

 

3. 青と緑

レーザーの種類: アレキサンドライト、Nd:YAG

波長:

アレキサンドライトレーザー: 755 nm

Nd:YAGレーザー: 1064 nm（青色には限定的に有効）

特徴: 青と緑のインクは755 nmの波長によく反応しますが、青色のインクには1064 nmでもある程度の効果があります。

 

4. 黄色、オレンジ、その他の明るい色

レーザーの種類: Nd:YAG、ピコ秒レーザー

波長:

Nd:YAGレーザー: 532 nm

ピコ秒レーザー: 複数の波長で利用可能

特徴: 明るい色は通常、532 nmの波長で反応しやすいですが、これらの色は除去が最も困難とされています。最新のピコ秒レーザーは複数の波長を使用し、これらの色の除去においてより効果的な結果を提供する可能性があります。

 

 

まとめ

今回はタトゥーレーザー除去モニター募集中。レーザー除去のメカニズム、各色に対する適切な波長とは、について解説しました。

 

タトゥーは色や深さにもよりますが、粘り強く治療していけば、少しずつとれていきます。

 

現在モニター募集しているので、ぜひこの機会にご利用ください。

 

 

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Ｗスキンクリニック名古屋

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