タトゥーレーザー除去、Qスイッチアレキサンドライトレーザーと、ピコレーザーの違いについて、名古屋の美容皮膚科医が解説

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2024.03.17|ブログ

タトゥーレーザー除去、Qスイッチアレキサンドライトレーザーと、ピコレーザーの違いについて、名古屋の美容皮膚科医が解説

こんにちは、Wスキンクリニック名古屋、美容皮膚科医の加藤晃司です。

今回は、タトゥーレーザー除去、Qスイッチアレキサンドライトレーザーと、ピコレーザーの違いについて解説します。

タトゥーのレーザー除去には、当院では２種類のレーザーを用意しています。

QスイッチアレキサンドライトレーザーのアレックスⅡと、ピコレーザーのピコウェイです。

①タトゥーレーザー除去について

タトゥーのレーザー除去は、望まないタトゥーを取り除くための一般的な方法です。このプロセスでは、特定の波長のレーザーライトを使用して、タトゥーのインクを小さな粒子に分解します。これにより、体の免疫システムがこれらのインク粒子を自然に処理し、徐々に体外に排出することが可能になります。レーザー除去は非侵襲的で、多くの場合、タトゥーを効果的に薄くしたり、完全に取り除いたりすることができますが、治療プロセス、効果、および注意点にはいくつかの重要な側面があります。

（１）治療プロセス

事前評価: 専門家がタトゥーの色、サイズ、位置、インクの深さを評価し、治療計画を立てます。

治療セッション: 治療は通常、数週間から数ヶ月の間隔で複数回にわたって行われます。セッションは数分から数十分続くことがあります。

冷却: 治療中や治療後に冷却装置や冷却ジェルが使用されることがあり、これは皮膚の不快感を軽減します。

（２）効果

色の影響: 黒や濃い色のインクはレーザーによって除去しやすいですが、明るい色や特定の色（特に緑や青）はより困難です。

セッション数: 完全にタトゥーを除去するには、通常、複数の治療セッションが必要です。タトゥーの大きさや色、インクの種類によって、必要なセッション数は異なります。

結果の変動: 個人によって皮膚の反応は異なり、同じタトゥーでも除去の結果は人によって異なることがあります。

（３）注意点

副作用: 治療後に一時的な発赤、腫れ、かさぶた、色素沈着の変化、稀に軽い瘢痕形成が見られることがあります。

痛み: レーザー治療は不快感を伴う可能性があります。多くのクリニックでは、痛みを管理するために局所麻酔を使用します。

費用: タトゥーのレーザー除去は多くの場合、健康保険の適用外であり、費用はタトゥーのサイズやセッション数によって異なります。

②タトゥーレーザー除去、Qスイッチアレキサンドライトレーザーと、ピコレーザー、どちらが適しているか？

タトゥーのレーザー除去には、Qスイッチアレキサンドライトレーザーとピコレーザーという二つの主要な技術があります。これらはそれぞれ異なる特徴を持ち、タトゥーの色、種類、患者の肌のタイプによって、どちらがより適しているかが異なります。

（１）Qスイッチアレキサンドライトレーザー

Qスイッチレーザーは、比較的長い歴史を持ち、タトゥー除去に広く使用されてきました。特定の波長で高エネルギーの光を短いパルスで放出し、タトゥーのインク粒子を破壊します。主に黒、青、緑のインクに対して効果的です。

利点: 広範囲の色に対応可能で、長年にわたってその効果が実証されています。

欠点: 治療に必要なセッション数が多くなることがあり、治療間隔も長く設定されることが多いです。また、ピコレーザーに比べると痛みが強いと感じる人もいます。

（２）ピコレーザー

ピコレーザーは、より新しい技術で、ピコ秒（1兆分の1秒）単位の超短パルスを使用します。これにより、インク粒子をより細かく破壊し、体がそれらを排除しやすくなります。ピコレーザーは、特に明るい色のタトゥーや、従来のレーザーでは難しいとされていた色に対しても効果的です。

利点: より少ないセッションで効果が期待でき、治療後の回復期間が短いことが多いです。また、Qスイッチレーザーに比べて治療時の痛みが少ないと報告されています。

欠点: 高価な技術であるため、治療費が比較的高額になることがあります。

（３）どちらが適しているか

選択は、タトゥーの色、サイズ、深さ、患者の肌のタイプ、および予算に依存します。ピコレーザーは広範囲の色に対してより効果的で、治療期間が短く、痛みが少ないという利点がありますが、費用が高くなる可能性があります。一方、Qスイッチアレキサンドライトレーザーは、特定の色に対して効果的で、長い間使用されてきた確立された技術ですが、治療にはより多くのセッションが必要になることがあります。